新品ビジネスフォン(ビジネスホン)は、周辺機器を活用することでさらにその利便性を高めることができます。
例えば、オフィスのセキュリティを向上させるビジネスフォン周辺機器の一つにネットワークカメラがあります。
ネットワークカメラは、インターネット回線を使用して、オフィス内や出入口、倉庫などを監視できるカメラのことです。外出先からスマートフォンでオフィス内の様子を確認したり、液晶モニター画面でビル内の様子を一元管理したりすることが可能です。
ビジネスフォンと連携するイメージは沸きにくいものかもしれませんが、ネットワークカメラとビジュアルIP電話機というビジネスフォンを連携させることによりセキュリティの向上に大きく役立てることができます。ビジュアルIP電話機は中古の機種では流通が少ないので、新品ビジネスフォンならではの最新の使用法ということになるでしょう。
1、ネットワークカメラとは
ネットワークカメラについて紹介します。
ネットワークカメラとは
ネットワークカメラを簡単に説明するとコンピュータとカメラが一体化した機器のことです。
カメラにIPアドレスを設定することによって、特定のスマートフォンやPCにのみ視聴する権限を与えます。例えば、社用携帯電話やオフィス内のパソコンのみ、防犯のためにオフィスの貴重品が管理されている箇所の映像を視聴できる、といった設定を行うことができます。
ネットワークカメラとwebカメラとの違い
webカメラとネットワークカメラは非常によく似ていますが、大きな違いは、ネットワークカメラが個々にIPアドレスを持っていて単独で利用できるのに対して、ネットワークカメラはコンピュータと接続しないと単体では作動しないという点があります。
ネットワークカメラは、単体で動くことに加えて、離れた場所にいても映像を確認出来たり、映像を確認するためにカメラの位置や向きを変更したりといった操作が可能である、という特徴があります。
ネットワークカメラの種類
ネットワークカメラには様々な種類があります。例えば、形状を観た場合でも大きく分けて3種類あります。
- ドーム型
- 固定バレットカメラ
- ボックス型カメラ
半球のドーム型形状をしたネットワークカメラです。目立たないように取り付けることができる他、撮影時にカメラの向きがわかりにくいというメリットがあります。
特定のポイントを固定して撮影する場合によく用いられるカメラです。監視カメラといえば、このタイプをイメージされる方が多いのではないでしょうか。比較的安価なので、費用対効果のよいネットワークカメラです。
防犯用として、オフィスや店舗、倉庫の入り口や部屋の入口に設置されることが多いカメラです。あえて、存在感を主張させることにより防犯機能を高めます。
2、ネットワークカメラとビジネスホンとの連携
ネットワークカメラ単体でも、セキュリティ面で大きな効果が見込めますが、新品ビジネスホンと連携することにより更なる防犯効果が期待できます。
ビジュアルIP電話機
ネットワークカメラとビジネスホンとの連携を考えるうえで、不可欠な機器がビジュアルIP電話機です。
ビジュアルIP電話機というのは、ビジネスホン機器にカラーモニターの付いた電話機のことです。ネットワークカメラ同様、インターネット回線に接続して使用する電話機のことで、IPモニター電話機同士ならビジネスフォンをテレビ電話として使用することもできます。
ネットワークカメラとビジネスホンとの連携
ネットワークカメラとIPビジネスフォンはどちらも社内のインターネット環境につながっているので、簡単な設定によってネットワークカメラの映像を電話機のモニターで確認することができます。
こうして手元のモニターでカメラの映像を確認できることにより、例えば管理職のスタッフが、部下たちの勤務状況を確認する際にとても便利です。パソコンやスマートフォンで画面を映した場合には、確認するたびに作業をいったんストップせざるを得ませんが、電話機のモニターを活用できれば、作業の手を遅くせずにカメラの映像を確認できます。
また、防犯用と異なり、オフィスの入り口にネットワークカメラを取り付けた場合にはインターフォンのように使用することも可能です。インターフォンとして活用する場合には、設定によっては、クラウドビジネスフォンの操作でドアの開錠まで行うことができます。
セキュリティシステムとの連携
ビジネスフォンの盗難防止機能とネットワークカメラを連携させることもできます。
不審者が侵入し、ビジネスホンの盗難防止が発動した際に自動的にネットワークカメラが起動し、オフィス内の映像を録画します。予期せぬ侵入者の映像をきちんと写真データに残すことによって、オフィスのセキュリティをしっかり守ります。
3、まとめ
今回の記事では、新品ビジネスホンの周辺機器であるネットワークカメラについて解説しました。
ネットワークカメラは、インターネットに接続さえすれば単独で使用できる非常に便利な機器ですが、ビジネスホンと連携させることにより、さらに利便性が高まります。ビジネスホンは何でもよいというわけではなく、せっかくネットワークカメラを導入されるなら、モニター付きのIPビジネスホンと連携するのが効果的です。
ビジネスフォンのモニターでスタッフの勤務状況を作業の効率を落とさずにチェックすることが可能となります。
このほか、盗難防止機能と連携させたセキュリティ面での活用や、インターホンとしての活用する方法もあります。